魔法少女リリカルなのはStrikerS

SSって、AIRに例えれば劇場版AIRだと思うんですよね。唐突ですが。色々と過剰で元は何を書きたかったのかわからなくなっているところとか。全体を俯瞰すると、群像劇をすごく頑張ってやろうとしているのに、唐突に都築理論(話を聞いてもらうためならどんな暴力を揮ってもいい)が出てくるので、途方にくれる。やがてそれがパンチドランカーのように心地よくなってくる。見直しても、「少し頭冷やそうか」とか、フェイトやはやての空回りっぷりとか、あと急に物分りよくなるところとか、なんかおかしいですよ。頭のねじが抜けているというか。だがそれがいい
24話あたり、フェイトが迷っているときのエリキャロの青年の主張なんてこっぱずかしくて背中が痒くなるし、スバル&ギンガの出生はなんじゃそりゃーって感じだし、レジアスと旦那は何がしたかったのか全然わからないし、なのはさんの酷薄ぷりは意味分からないし、ヴィヴィオはとってつけたように出てきて絡みも無理やりだし。ラスト前もなのはさんがぶっ放して円満解決にすればいいのに、わざわざ教え子による救出劇を描いてみせたり。だがそれがいい
つまり、枠組みのしっかりしているA'sよりも予測のつかないSSが断然好きだってことです。
一番好きなのは、1期ラスト機動六課がフルボッコされた絶望っぷりの後の2期OP。あれはぞくぞくした。
第4期は難しいだろうけど、劇場版やってくんねーかな。