アガペーとエロス

"Present for You"の千春先生の不思議な艶かしさに、ラーゼフォンの遥を思い出していた。普通、無償の愛"アガペー"は、肉体的な愛"エロス"とは対立する概念なのに、この二人はなんかエロい。二人の共通項は献身的であるという他に、時間を越えて来ているということ、母でなく姉である(つまり対象への所有権を主張しない)ということ、がある。
ノイマンの本などにあるように母親は深層心理学的に、対象を自分の半身とみなす所有欲と無償の愛とが表裏一体になっている。姉はそうじゃないんだなぁ、と気づいた。この辺は姉マスターな人にでもいずれ聞いてみよう。
ただ、それとは別に、タナトスを超越したアガペーは、エロスと同様、あるいはそれ以上の艶かしさというか抗し難い引力を発生させるように思う。このメカニズムについてはいずれ表の方に書いてみるかも。