キラ☆キラ

小説みたいな心理描写で、絶賛するのは難しいけどそれでも他のゲームではできないところまで機微を描けているのはすごいなぁ。カッシーシナリオのじいさんのラストはこういうのをエロゲで見るとはなぁと感心した。
きらりシナリオの評価は難しい。"輝き"をテーマにすえたときあのバッドエンドは構成としてありがちであまり好きじゃない。でも、きらりの姿をみかけて、自分がふっと現実から解き放たれ、揺らぎながら、再び現実に帰還していく、村上春樹のような宙吊り感は実に文学していてよかった。グッドエンドの方はバッドの裏返しとして考えればまぁいいのだけど微妙。
milktubが手がけているので音楽に期待していたのだけど、割りとどうでもいい曲ばかりだった。あと、全国ツアーの顛末となるエピソードがどれもつまんなかった。それでも脇のキャラがみんな魅力的なので最後まで楽しめましたよ。