オーストリアは何かぐっとこない

成田で海外旅行板のオーストリアスレを読んでいたんだけど、オーストリアって日本人のリピート率がとても低いらしいです。1回行けば十分だとか。現地で気になったことがいくつかあり、丁度このことを思い出しました。

  • オペラ座前でコンサートの呼び込みをやっているロココ調のコスプレイヤーが気さくに話しかけてきた。気持ちよかったのでこちらも応対していたんだけど、夕方には発つからと言うと、そっけなくバイバイと言われた。
  • Lehmanという有名なケーキ屋に入ると、物腰の上品そうな店員のおばさんが声をかけてきたので気持ちよく話をしたのだけど、支払いのときは素っ気無かった。それはもう、チップよこさんかいってな勢いで。
  • 普通の人はドイツ語しか話せないようだ。それはいいんだけど基本的に外人である私にドイツ語で話しかけてくる。そして通じないとわかるとだめだこりゃという顔をする

いや、ずっと愛想良くされても困るかもしれない。でも、なんか冷たいというか、あきらめが早いというか、リアリスティックというか、打算的というか。ホスピタリティとかあまり感じないんですよね。ジーコが駅で切符買えなかったらおばさんが教えてくれて感動した、とかオシム東京オリンピックのとき自転車を貸してもらえたり修理してもらったりして感動したとか、そういう見返りを求めない親切とはかけ離れているように感じる。あと、日本人が外国人に話しかけるのに絶対日本語は使わないですよね。英語かもしれないしその人の国の言葉かもしれない。

もちろん、ほとんどの国はそこまで愛想良くないでしょうね。でも、例えばドイツのようにツンな国だったら、気になってまた行こうと思うでしょう。精神性とか確固たるものがあれば。オーストリアにはそういう精神性も感じないんですよね。モーツアルトの顔をあちこちべたべた貼ってロココなコスプレしてても何のありがたみもないですよ。オーストリアの歴史を考えれば仕方ないのかもしれないんですけど。
いずれにせよ、また来ようとする人が少ないのと、国がツンでもデレでもないことは、ちょっとは関係あるんじゃないかなーと感じました。